top of page

故郷訪問記

倉島さんと友人3名の旅行記

 

私どもの3泊4日の山陰旅行は、友人3人も堪能したと評してくれ、 私自身も 久し振りに堪能した周遊旅行でした。

往きは、ANAで曇天の米子空港着、米子市観光協会野島会長よりのお薦めで、米子市役所付近のかき船で昼食、その後 直通バスで足立美術館へ。現代絵画館まで広がった足立美術館、 玉造温泉の瑪瑙風呂で温まった一夜、出雲大社参拝、本殿裏の奉納物収蔵館「尚古館」、 日御碕神社・灯台、 出雲の阿国の墓、 千家一族の墓苑見学、県立博物舘で案内人との質疑応答にたっぷり時間をとった後、 一畑電鉄で松江へ。ヘルン記念館から松江城をタクシーで一望 してから、一路美保関へ。 美保館の松葉ガニ、紅ズワイガニ満載の晩餐は、地元出身の私も初体験ほどの圧巻でした。 美保神社横山宮司さんから、お神酒2本が差し入れられていて、最初はこんなには飲めないから、 1本は美保館の定秀専務さんに進呈しようと女将さんに提案したのに、12時に宴会が終わった時には、 1本の3割ほどが残っているだけでした。

翌朝、定秀さんに境港水産物直売センターへ送ってもらい、さらに喫茶クロを見て、千代むすびまで 送り届けてもらいました。 酒蔵見学、試飲、岡空ご夫妻と談話を終わり、奥さんから『お昼はどうされますか』と 問われて、『美佐を予定しています』と応えたら、『美佐は夜だけですよ』と。『その後は由志園へ行かれるなら、 外江のさかな工房が良い』と予約を入れてもらい、新鮮なだるま鯛、かんぱち、白いか、 牡丹海老の刺身盛合わせと、のど黒の煮付けに酒で堪能。 由志園の冬枯れの庭と艶っぽい牡丹に感嘆し、色艶に魅入られた友人2人は牡丹と 芍薬の6株を買って自宅へ発送。弓ヶ浜かすり伝承館を見学して、弓ヶ浜半島の 長くは立ち続けられない冬風の海岸線で雲に覆われた大山方向をしばし眺めてのち、 小生の実家でお茶の小休止。 小川さんの義妹さんが嫁がれている皆生シーサイドホテルに向かい、静かでさっぱり した新館で、禊にも似たおとなしい夕食を味わい、波打ち際の温泉で疲れを癒す。 夜中から朝まで日本海の強風が唸り、荒波・白波が打ち砕ける雨天の海岸の宿で山陰の季節感を堪能。

翌朝、野島会長から情報いただいた3時間観光タクシーで、小雨の中を壽城、天の真井、上淀廃寺、妻木晩田遺跡 を巡って、昼はホテルハーベストで鯖寿司と酒で山陰とのお別れ会。

帰りは、伯備線特急やくも、のぞみを乗り 継いで夜8時半に東京着。途中、冬雲が垂れ込める伯耆から分水嶺を通過して備中の 陽光へ次第に溶け込んで行く様は、映画のフィナーレにも似る。

友人の一人は山陰は初めての東京人、もう一人は医学学会で松江に行ったときに 足立美術館だけは見た男、最後の一人は昔米子で仕事上の関係者がおられて、米吾の 寿司屋で鯖寿司が美味かったという男で料理にも詳しく、こんがりと炙ったたっぷりの蟹殻に ちんちんの熱燗を灌いで飲むと、ふぐひれ酒よりも香ばしく蟹味も出て美味いと、美保館の 女将さんにお客さん向けにと伝授。 これが、アルコールは飛んで、一升七合も私ども4人が呑んでしまった秘密です。

bottom of page